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X(旧Twitter)詐欺の手口とは?見分け方と回避する対策

X(旧Twitter)で起こる詐欺の手口はさまざまです。多くの人にとって身近になったSNSでは、気づかぬうちに詐欺に巻き込まれてしまうこともあります。

当記事では、詐欺の手口と見分け方、対策や相談窓口について紹介しています。Xで起こる詐欺について知り、被害を未然に防ぎましょう。

 

X(旧Twitter)で起こる詐欺の手口

X(旧Twitter)で起こる詐欺の手口

X(旧Twitter)をきっかけとした詐欺が横行しており、手口として以下のようなものがあります。

  • フィッシング詐欺
  • お金配り
  • なりすまし

Xは日本で「5大SNS」と呼ばれるうちの一つであり、多くの方が利用していますが、詐欺が横行している点に注意が必要です。

Xで横行する詐欺のパターンを知り、被害から逃れましょう。

 

フィッシング詐欺

Xで横行する詐欺の手口として、フィッシング詐欺があります。公式アカウントになりすましたメールやDMから利用者を誘導し、IDやパスワードなどの情報を奪う詐欺です。

影響力のあるユーザーのXアカウントが乗っ取られてしまうこともあります。個人のみでなく、企業のアカウントも被害に遭っている状況です。

乗っ取られたアカウントから詐欺サイトやログイン情報入力へ誘導するリンクが投稿され、被害が拡大することもあります。

著名人や企業のアカウントからのDMや投稿でも、簡単に信じるのは危険です。別サイトへのリンクやログイン情報の入力には十分注意しましょう。

 

お金配り

Xで良くある詐欺手口のお金配りは、仕組みがかなり複雑です。

被害者Aは、お金配りに当選したとの連絡を受け、詐欺師に口座情報を送ります。別のターゲットBには振り込め詐欺を仕掛け、Aの口座を指定して入金させる手口です。

被害者Aの口座に当選金として入金されますが、「間違えて多く支払ったため、払いすぎた分を返してほしい」と指示が入ります。指示に従い、被害者Aが過剰分を詐欺師の口座に入金すると共犯と見なされ、捕まってしまう可能性が出てきます。

被害者Aが気づかぬうちに詐欺の運び屋になっていることが逮捕の理由です。気軽にお金配りに参加したつもりでも、犯罪の一端を担ってしまう可能性があります。お金配りには参加しないことが詐欺に遭わないための対策です。

 

なりすまし

Xで起こる詐欺の手口として、なりすましがあります。著名人を装い、「お金を増やせる方法がある」「投資を教える」などの謳い文句で近寄ってきます。

警視庁の調べによると、SNS型投資詐欺は、2024年に入ってから急増しているとのことです。資産運用に関心を寄せる方が多くなるにともない、投資家を装った偽セミナーや詐欺の被害が拡大しています。

Xの投稿やDMを介して著名人から投資に勧誘されても、なりすまし詐欺が増加している背景を念頭におき、冷静に判断しましょう。

 

X(旧Twitter)詐欺手口の見分け方

X(旧Twitter)詐欺手口の見分け方

Xで起こる詐欺手口の見分け方は、以下のとおりです。

  • 日本語が不自然でないか確認する
  • フォロワーをチェックする
  • 投稿の内容を確認する

やり取りする相手のことを注意深く観察し、冷静に判断する必要があります。すぐに相手のことを信じず、やり取りするアカウントが詐欺師の可能性がないか、考えながら対応しましょう。

 

日本語が不自然でないか確認する

Xの詐欺アカウントは、外国人が運営しているケースも多々あり、日本語が不自然という特徴が見られます。日本語は正しいけれど、翻訳をコピーしたように、テキストが変わっていることもあります。

日本語や文章形態に不自然さを感じた際は、相手が詐欺師かもしれないと考えて対応してください。海外の方が運営しているから危険という訳ではありませんが、不自然な日本語のDMやコメントなどには注意が必要です。

Xでは外国人による詐欺に巻き込まれる可能性もあります。日本語が不自然なXアカウントには慎重に対応しましょう。

 

フォロワーをチェックする

Xで起こる詐欺手口を見分けるポイントの一つはフォロワーです。フォローが多く、フォロワーが極端に少ない場合、詐欺に勧誘するアカウントの可能性があります。

詐欺師は不特定多数のアカウントにフォローリクエストを送り、承認した相手をターゲットにします。

やり取りする相手のフォロワーをチェックすることも対策の一つです。フォロワーが「お金配り」の文言を使っていたり、不自然な日本語を使用するアカウントが多かったりした場合は注意が必要です。

フォロワーに怪しい点があるアカウントは、詐欺師が運営している可能性があるため警戒しましょう。

 

投稿の内容を確認する

Xで詐欺の手口に巻き込まれないためには、相手の投稿内容をよくチェックすることも対策の一つです。

詐欺師のアカウントは、「楽して儲けられる」「たくさん収益が出た」など、稼ぎをアピールしていることがあります。似たような発信をするフォロワーと「今やらないと損ですよね」といった会話を見せつけることもあります。

お金配りや稼ぎ方に関する投稿が大半を占めているようなアカウントには注意し、よく観察しながら対応しましょう。

 

X(旧Twitter)詐欺手口の対策

X(旧Twitter)詐欺手口の対策

Xで詐欺の手口に巻き込まれない対策をすることで、被害を回避できます。

詐欺に遭わないための対策は、以下のとおりです。

  • 認証バッジを信用しすぎない
  • LINEに移行しない
  • お金配りには参加しない
  • 詐欺事例を把握する

対策を意識し、Xで詐欺に巻き込まれないようにしてください。

 

認証バッジを信用しすぎない

Xで詐欺の手口に騙されないために、認証バッジを信用しすぎないよう意識することも対策の一つです。青色の認証バッジは、有料課金サービスXPremiumに加入している証です。以前は、TwitterBlueと呼ばれ、著名人のアカウントが本物である証明でした。

以前の印象が残っている場合、「青いバッジがついているから信頼できる」と考えてしまうかもしれません。しかし、現在はシステムが変わり、青い認証バッジは有料課金したアクティブユーザーに与えられるものです。認証バッジのみで相手を信用せず、冷静に対応しましょう。

 

LINEに移行しない

Xで起こる詐欺に巻き込まれないために、LINEに移行する際は注意深く対応する必要があります。Xで仲良くなった相手とやり取りするうちに、「LINEを教えて」とお願いされることがあるかもしれません。

最初は身の上話から仲良くなり、親密になったタイミングで投資の勧誘をする詐欺が散見されます。LINEを教えることで、より巧妙な手口を仕掛けられる可能性が高まります。

Xを通して仲良くなっても、見知らぬ相手の場合は、LINEへの移行は慎重に判断しましょう。

 

お金配りには参加しない

Xで起こる詐欺の手口に多いお金配りには、参加しないことが被害に遭わないための予防策です。ZOZOの元社長である前澤友作氏のような著名人がお金配りをしたことで、イベントのように捉えている方もいるかもしれません。しかし、多くの「お金配り」と称する投稿は詐欺です。

参加することで、自身が詐欺の運び屋になる可能性がある恐ろしい手口であることを認識する必要があります。

「お金配り」にイベント的な感覚で参加せず、詐欺の可能性が高いという目で見て、冷静に判断しましょう。

 

詐欺事例を把握する

Xで起こった詐欺事例を参考にして手口を把握しておくことで、注意深く対応できます。

詐欺の手口は巧妙化しており、被害に遭う方が急増しています。Xで起こる詐欺のパターンを把握しておくと手口に気づきやすくなるため、事例を確認して被害を回避してください。

インターネットで「X 詐欺」と検索すると、過去の事例が多数出てきます。多額の被害となった事例が新聞記事になっているため、目を通しておきましょう。

怪しい人物が接触してきても、過去の事例を思い出して慎重に対応してください。

 

X(旧Twitter)詐欺被害の対処法

X(旧Twitter)詐欺被害の対処法

Xで詐欺に巻き込まれてしまった場合の対処法を紹介します。

  • 運営に通報する
  • 警察に被害届を出す
  • 弁護士に相談する

詐欺に遭ったことを把握した際は、一人で抱え込まないようにしましょう。適切な機関に相談することで被害回復が期待できます。

 

運営に通報する

Xで詐欺の手口に巻き込まれた場合は、運営への通報を検討してください。通報が集まることにより、詐欺アカウントを凍結できる可能性があるためです。

Xで通報する方法は簡単です。問題のあるツイートまたはアカウントの右上にあるマークをタップし「報告する」の項目を選択します。詐欺の場合は「スパム」にチェックを入れてください。

複数の通報が集まることにより、被害拡大の防止に繋がるため活用しましょう。

 

警察に被害届を出す

Xで詐欺に巻き込まれた場合は、警察に相談して被害届を提出することも対策の一つです。被害届を出す際は、証拠が集まっているか確認してください。証拠がないと被害届を提出しても捜査が開始されません。

警察の捜査によって詐欺師が逮捕されれば、自身の被害だけでなく、詐欺行為の拡大防止に繋がる可能性があります。

しかし、詐欺師が逮捕されたとしても、被害金回収までにはさまざまな手続きが必要です。返金を望む際は、弁護士といった専門家へ相談したほうが良いでしょう。

 

弁護士に相談する

Xで詐欺の被害に巻き込まれた場合、弁護士への相談をおすすめします。詐欺に遭った際、「お金は戻るのか」ということを多くの被害者が心配しています。

被害金の回収には、さまざまな手続きが必要です。法的な手続きも多く、専門的知識がないと対応に苦労するため、被害者が一人で進めることは困難を極めます。

被害金回収は、スピードが重要です。経験のある弁護士に依頼することで、適切なタイミングで手続きを進められます。

「詐欺に遭ったのか判断できない」「警察に相談するタイミングに迷う」といった場合、早い段階から弁護士に相談しましょう。専門家と共同することにより、被害金回収の可能性は高まります。

 

X(旧Twitter)詐欺は当事務所へ

X(旧Twitter)詐欺は当事務所へ

Xで詐欺に遭われた方は、当事務所へご相談ください。被害届の提出や返金請求といった手続きの対応が可能です。

電話やメールのほか、LINEやZoomにも対応しており、遠方の方もご利用いただけます。

詐欺被害に巻き込まれたのか明確でない段階からご相談いただけます。ご不安があれば、まずはホームページやLINEから当事務所の無料相談をご活用ください。