HOME > 消費者問題 > ブラックストーンになりすました詐欺が急増!注意すべき手口と対策法

ブラックストーンになりすました詐欺が急増!注意すべき手口と対策法

アメリカの投資運用会社「ブラックストーン」を装い、お金を騙し取る詐欺が報告されています。ブラックストーン詐欺の手口はあまり知られておらず、注意が必要です。

投資会社を装う相手からの詐欺には遭いたくないと、お悩みではないでしょうか。本記事では、増加しているブラックストーン詐欺の手口と対策を解説します。

 

ブラックストーンとは?

ブラックストーンとは?

ブラックストーンは、アメリカを拠点とする世界的な投資運用会社であり、以下のような多様な資産に出資しています。

  • 未公開株式
  • 不動産
  • クレジット
  • ヘッジファンド

最近は日本市場にも進出し、個人投資家向けに私募ファンドを提供しています。

ブラックストーン自体が詐欺会社だと誤解されがちですが、同社に問題はありません。ブラックストーンの名前を悪用する詐欺が相次いでおり、注意が必要です。

 

ブラックストーン詐欺の手口

ブラックストーン詐欺の手口

ブラックストーン詐欺のよくある手口は、以下の4つです。

  • ブラックストーンになりすまして接触する
  • 高いリターンを約束して出資させる
  • 偽の情報を提供して本物に見せかける
  • 追加投資を促す

ブラックストーン詐欺の手口は巧妙で、一度信用してしまうと深刻な被害に繋がる可能性があります。偽のブラックストーンは、甘い言葉で投資家に近づき、巧みに出資を促します。よくある手口を理解し、被害を未然に防ぎましょう。

 

ブラックストーンになりすまして接触する

ブラックストーン詐欺では、投資会社になりすまして接触を図る手口を使います。詐欺師はSNSでブラックストーンを名乗り、ターゲットに近づきます。

ブラックストーンの権威性を悪用し、ターゲットの信頼を得ることが目的です。偽サイトへ誘導し、投資を促してお金を騙し取ろうとする手口が多発しているため注意が必要です。

ブラックストーンの公式ホームページでも、SNSを使った投資勧誘に注意するよう警告されています。入金だけでなく、金融口座やメールアドレスといった個人情報の入力を求められることもあります。

ブラックストーンを名乗る会社からのメッセージは無視してください。

 

高いリターンを約束して出資させる

ブラックストーンを装う詐欺師は、高リターンを約束して投資を勧めます。

詐欺師は、リスクを隠してあたかも高リターンが確実であるかのように装い、言葉巧みに人々の関心を集めて出資を促します。

高いリターンを提示された人々は、簡単に大きな利益が得られると錯覚してしまうかもしれません。しかし、利益や元本が保証された投資商品は存在しません。

高リターンを謳う投資話は詐欺の可能性が高いため、ブラックストーンを名乗っている相手からの勧誘でも断りましょう。現実的な目線でリスクを理解し、自身の経済状況や目標に合った投資を行うことが重要です。

常識外れの利益が約束された場合はブラックストーン詐欺を疑い、慎重に対応してください。

 

偽の情報を提供して本物に見せかける

投資先の事業やプロジェクトの具体的な情報を提示して本物のように見せかけることも、ブラックストーン詐欺の手口です。

詐欺師はブラックストーンのロゴを装った偽物のアプリやサイトに誘導し、個人情報を盗んだり、実在しない運用ファンドへ投資を勧めたりします。投資の利益が出ているように偽装し、追加出資を要求する場合もあります。

ブラックストーンによると、公認のアプリケーションは、イベントに関する情報を提供する『Blackstone Events』のみです。投資や商取引を目的として運用していないことが公式ホームページに明記されているため、確認しておきましょう。

 

追加投資を促す

ブラックストーン詐欺では、追加投資を要求する手口がよく使われます。詐欺師は急な入金期限を設定し、ターゲットに何度も追加出資を促すことで、プレッシャーをかけて冷静な判断を妨げます。

本物の投資ファンド会社は顧客にプレッシャーをかけ、早急な判断を迫ることはしません。「数日中に投資しないと高リターンを得られない」と追加投資を強く促す相手は、詐欺師の可能性があります。

ブラックストーンを名乗る会社から投資を急かされても、入金しないよう注意しましょう。

以下の記事では、投資詐欺の手口や詐欺に遭った際にすべき行動について、詳しく解説しています。

本記事とあわせて読むことで、投資詐欺についての理解が深まります。

ぜひご覧ください。

投資詐欺は返金されない?被害を受けてから取り返すまでの手順

 

ブラックストーン詐欺を回避するには

ブラックストーン詐欺を回避するには

ブラックストーン詐欺を回避する方法は、以下のとおりです。

  • 公式の情報を確認する
  • 強引な勧誘には応じない
  • 偽サイトではないかを確認する
  • 高いリターンには疑問を抱く

被害に遭わないためには、普段から十分に対策しておくことが不可欠です。

 

公式の情報を確認する

ブラックストーン詐欺に遭わないために、信頼できる情報の確認を徹底してください。

ブラックストーンを名乗る業者から金融商品を勧められた際は、提示された投資先やリターンが現実のものであるかを必ず公式情報で確認しましょう。

実際のブラックストーン利用者が得ている利益を確認して、業者が提示してきた内容と相違がないか検証することも大切です。違和感があった場合は詐欺業者であると認定し、ただちに取引を中止する必要があります。

有名な会社を名乗る存在から投資を勧誘された際は、金融庁の登録をはじめ、情報提供者の信頼性を必ず確認しましょう。

 

強引な勧誘には応じない

強引な勧誘に応じないことは、ブラックストーン詐欺を回避する方法の一つです。

ブラックストーン詐欺では、ターゲットに過度なプレッシャーをかけ、強引に投資を促すため警戒が必要です。プレッシャーによりターゲットの冷静な判断を妨げ、感情的な決断を促す狙いがあります。

特に高リターンを約束されたり、短期間で投資の判断を迫られたりする際は要注意です。

強引に出資を勧められても、自身のペースで投資内容を検討できる状況を持ちましょう。焦らず冷静に投資を検討するためには、業者に質問する、第三者の意見を求めるといった方法が有効です。

 

偽サイトではないかを確認する

ブラックストーン詐欺を回避するため、偽サイトではないかを確認してください。偽サイトは「ブラックストーン」に似た名前やロゴを使っている場合もあります。

偽サイトにアクセスしてしまうと個人情報の入力を促されたり、悪質な投資に勧誘されたりする危険があるため注意が必要です。

国民生活センターのホームページには、偽サイトによる詐欺被害の注意喚起と、真偽を見分けるためのポイントが掲載されています。

偽サイトを見分けるポイントは、以下のとおりです。

  • サイトのURL表記がおかしい
  • 日本語の字体や文章表現に違和感がある
  • 事業者の所在地を記載していない

投資を行う前に、勧められたサイトの信頼性を確認することをおすすめします。

 

高いリターンには疑問を抱く

ブラックストーン詐欺を防ぐために、高リターンを約束した勧誘に注意しましょう。偽の高い利益率を提示し、簡単に大きな儲けが得られるとターゲットに錯覚させて投資を促します。

現実の投資ではリターンとリスクは密接な相関があるにもかかわらず、詐欺師はリスクを隠して高リターンが確実であるかのように装います。

確実に高い利益が出ると保証された投資商品は存在しないため、安易に信用してはいけません。投資を検討する際は冷静な判断が重要です。高リターンを約束された場合は疑問を持ち、慎重に対応してください。

 

ブラックストーン詐欺の相談先

ブラックストーン詐欺の相談先

ブラックストーン詐欺の被害に遭った際の相談先を4つ紹介します。

  • 消費生活センター
  • 金融サービス利用者相談室
  • 警察
  • 法律事務所

被害の状況に応じて適切な相談先を選び、支援を求めましょう。詐欺被害の拡大を防ぐには、迅速な対応が効果的です。

 

消費生活センター

ブラックストーン詐欺の被害に遭った場合は、消費生活センターが相談先の一つです。

消費生活センターは生活におけるトラブルの相談を受け付けており、消費者への注意喚起や情報提供を行なっています。消費生活センターにブラックストーン詐欺を相談することで、今後の対応について適切な助言を受けられます。

消費者ホットライン「188」は最寄りの消費生活センターを案内してくれる全国共通の番号です。詐欺に気づいた場合は、すみやかに相談し、助言を受けましょう。

ただし、消費生活センターは法的手続きを行えず、被害金を取り戻すための返金請求に対応していない点には注意してください。
                                                                                                      
 

金融サービス利用者相談室

金融サービス利用者相談室も、ブラックストーン詐欺の相談先です。

金融サービス利用者相談室は「詐欺的な投資に関する相談ダイヤル」を設けています。詐欺の傾向や手口について豊富な情報が集まっているため、被害者にアドバイスが行えます。

金融サービス利用者相談室にブラックストーン詐欺について相談することで、被害回復に向けてとるべき手段の把握が可能です。

ただし、金融サービス利用者相談室は返金請求に関する手続きは行えません。問題解決に向けた助言しかできない点は覚えておきましょう。

参考:詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!|金融庁

 

警察

ブラックストーン詐欺の被害を受けた場合は、警察も相談先の一つです。警察は投資詐欺をはじめとする犯罪捜査の権限があります。被害届を提出すると、詐欺師の特定や逮捕に向けた捜査が行われる可能性もあるでしょう。

警察はさまざまな犯罪の被害と手口についての情報提供もしています。ブラックストーン詐欺について不安があれば、「#9110」へ電話をすると対応方法について助言を得られます。

迅速に解決するには、被害に関する証拠を集めることが大切です。詐欺被害に遭った前後の状況や相手とのやり取りを詳細にまとめておくと良いでしょう。

 

法律事務所

ブラックストーン詐欺の被害に遭った際は、法律事務所への相談がおすすめです。

弁護士は法廷での訴訟を含む法的な手続きを担当できる専門職です。弁護士が法的知識をいかして複雑な手続きを代行することで、詐欺師が訴訟を恐れ、投資金の返還交渉に応じる可能性があります。

法律に関する知識を持たない被害者が単独で返金請求の手続きを行うことは難しく、精神的に疲弊する恐れがあります。

詐欺被害を弁護士に依頼した場合、相手との交渉や訴訟などを委任でき、被害者の精神的な負担の軽減が可能です。
​​
詐欺被害に迅速に対応してもらいたい方は、弁護士の支援を受けるために法律事務所へ相談しましょう。

 

ブラックストーン詐欺の被害は当事務所へ

ブラックストーン詐欺の被害は当事務所へ

ブラックストーン詐欺の被害に遭った場合は、ぜひ一度当事務所にご相談ください。熟練の弁護士が、ご利用者様に寄り添った対応を徹底し、被害金を取り戻すために尽力します。

詐欺被害の返金の可能性を高めるには、迅速な対応が重要です。ご依頼後は弁護士がすみやかに詐欺師の特定・返金交渉を行います。

当事務所では、電話やLINEでの無料相談を受け付けているため、お気軽にご連絡ください。