マッチングアプリで詐欺業者やサクラを見分けるには?相談先も紹介
出会いの場を提供するマッチングアプリには、悪質な詐欺業者やサクラが潜んでいます。マッチングアプリ側が雇っている場合もあるため、被害を回避するには見極めが大切です。
本記事では、マッチングアプリに潜むサクラの種類と見分け方を徹底解説します。被害に遭った際の相談先も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
マッチングアプリにいるサクラの種類
マッチングアプリにいるサクラの種類は、以下のとおりです。
- マッチングアプリが雇ったサクラ
- ほかの詐欺業者が雇ったサクラ
- キャッシュバッカー
マッチングアプリにはサクラが潜んでいます。サクラはポイントやお金が目的のため、恋人や結婚相手にはなり得ません。
それぞれのサクラの特徴を紹介します。詐欺業者と関係するサクラもいるため、注意してください。
マッチングアプリが雇ったサクラ
マッチングアプリには運営元が雇ったサクラが潜んでいます。
マッチングアプリサイトの主な収入源は、ユーザーが支払う月会費や課金です。なかにはポイント制を採用し、相手にメールを送るたびに課金が必要なアプリもあります。
マッチングアプリが雇ったサクラは、やり取りを重ねて親密になりたいというユーザーの心理を悪用し、返信をしたくなるようなメッセージを送ります。ユーザーはアプローチしたいがために返信を続け、課金を重ねてしまうでしょう。
サクラは交際相手を見つけるつもりはありません。「会いたい」「交際をスタートしたい」などの言葉を境に、連絡が取れなくなります。
月会費以外に課金が必要なマッチングアプリはサクラを雇っている危険があるため、注意しましょう。
ほかの詐欺業者が雇ったサクラ
マッチングアプリには詐欺業者が雇ったサクラがいる可能性もあります。詐欺業者は金銭や個人情報を奪う目的で、サクラをマッチングアプリに潜入させます。
ユーザーに積極的に連絡を取り、LINEや別のサイトに誘導する手口は常套手段です。
誘導先で投資資金として高額な金銭を振り込ませたり、商材を購入させたりして詐欺を働きます。精巧に作った偽サイトで銀行口座情報を入力させるケースもあります。さまざまな手法の詐欺が横行しているため危険です。
宗教や風俗店への勧誘が目的のサクラも確認されています。運営側とは無関係のため、マッチングアプリの種類を問わず潜んでいると考えましょう。
マッチングアプリ利用時には相手が詐欺業者である可能性を考えて、慎重になる必要があります。
キャッシュバッカー
マッチングアプリを利用する際は、キャッシュバッカーにも注意してください。
マッチングアプリには、やり取りをするとポイントが加算され、景品や現金と交換できる「キャッシュバック制度」を導入しているものもあります。
キャッシュバッカーとは、キャッシュバック制度による収入を目的にアプリを利用する人物です。
キャッシュバッカーは相手に興味があるそぶりを見せますが、関係が発展することはありません。やり取りがスムーズであるにもかかわらず顔合わせに消極的であれば、キャッシュバッカーの可能性があります。
恋人や結婚相手を見つけたいのであれば、キャッシュバッカーにも注意してください。
マッチングアプリに潜む詐欺業者やサクラの見分け方
マッチングアプリに潜む詐欺業者やサクラを見分ける方法は、以下の5つです。
- メールやプロフィールは課金しないと見られない
- プロフィールや写真が魅力的すぎる
- 対面することへの反応が極端
- ほかのサイトに誘導する
- いつでも返信が早い
詐欺業者やサクラを相手にすると、恋愛や結婚相手としてまったく見込みがないばかりか、犯罪に巻き込まれる可能性があります。見分け方を知り、危険を回避しましょう。
メールやプロフィールは課金しないと見られない
サクラを雇うマッチングアプリの場合、メールやプロフィールは課金しないと見られないシステムを採用しています。相手にアクションを起こすたびにお金が必要となるため、ユーザーは課金を繰り返しがちです。
月額制を採用するマッチングアプリでは追加費用を支払うシステムがないため、ユーザーに課金を促すサクラは実質存在しません。
以下の点にも注目すると、安全性の高いマッチングアプリを見つけられます。
- 身分証明書の提出
- 通報システムの有無
- サイトの知名度
- 第三者機関の認証マークの有無
課金目的のサクラがいる危険なマッチングアプリを回避するために、料金体系を確認しましょう。
プロフィールや写真が魅力的すぎる
マッチングアプリに潜む詐欺業者やサクラは、プロフィールや写真が過度に魅力的です。「高収入」「芸能人のような顔」など、一般的な男女が望む恋愛や結婚相手の理想像に近いアカウントは非常に危険です。
魅力的な相手から「いいね」を残されると、つい連絡してしまいたくなるでしょう。
以下のような相手にも、注意してください。
- プロフィールを頻繁に更新する
- 写真をインターネット上から無断使用する
詐欺業者やサクラは、より魅力的に見えるようにプロフィールを頻繁に更新します。更新頻度に違和感がある場合は、アプリ内のビデオ通話機能で、本人の顔を確認すると効果的です。
魅力的なアカウントからのアクションには十分注意し、怪しい相手からの「いいね」に反応することは避けましょう。
対面することへの反応が極端
対面に対しての反応が極端である相手は、マッチングアプリに潜む詐欺業者やサクラの可能性があります。
相手が詐欺業者やサクラの場合、対面を求めた際の反応は以下のように二極化します。
- 知り合って間もないのに会いたがる
- やり取りを重ねても対面を拒否する
勧誘を目的とする詐欺業者はマッチングアプリ内のやり取りを短くするため、すぐに会いたがる傾向です。アプリ内でやり取りを重ねて様子を見てください。
課金を目的とするサクラは必要以上に関係を発展させたくないため、対面を拒否します。ユーザーは「会話も弾み良い関係を築けているはずなのに」と感じるでしょう。
時間を無駄にしないためにも、一般ユーザーとサクラをしっかり見極めてください。
ほかのサイトに誘導する
マッチングアプリで詐欺を考えるサクラは、ほかのサイトに誘導しようとします。商品やサービスを購入させたり、個人情報を抜き取ったりします。なかには、お金を騙し取るケースもあるため、マッチングアプリ以外で連絡したいという申し出には注意しましょう。
マッチングアプリでは、以下のような手口における詐欺被害が急増中です。
- 恋愛詐欺
- 投資詐欺
- デート商法
商材やサービスサイトだけでなく、LINEへの誘導もよく見られる手口です。「マッチングアプリサイトだとお金がかかる」「連絡しやすい」など、巧みに誘導します。相手が詐欺業者でない場合でも、安易なLINE交換はリスクがあるため、慎重になりましょう。
信頼できる相手だと確信するまで、外部サイトやSNSでの連絡はやめてください。
いつでも返信が早い
いつでも返信が早い相手も、マッチングアプリに潜む詐欺業者やサクラの可能性が高いと言えます。詐欺や課金目的のサクラは、すぐに返信ができるようアルバイトを雇っていることがあります。
一般ユーザーの場合、一日のうち何時間かは仕事をしているはずです。仕事中にマッチングアプリにアクセスして、連絡がないか頻繁に確認する方は少ないでしょう。
フレキシブルな仕事に就いている方や、相手が小まめにアプリをチェックする場合もあるため、返信速度だけでの判断は困難です。相手から好意を持たれている可能性もあるため、ほかの見分け方のポイントも確認して判断してください。
以下の記事では、マッチングアプリを使用した詐欺の手口について詳しく解説しています。
悪質な利用者と出会わないよう、詐欺師の特徴を知りましょう。
本記事とあわせて、ぜひご覧ください。
マッチングアプリのサクラによる詐欺の相談先
マッチングアプリのサクラによる詐欺に遭った際は、以下の相談先を利用しましょう。
- 消費生活センター
- 警察
- 弁護士
「良い相手が見つかったと思ったらサクラだった」という方も、諦めてはいけません。詐欺に遭っても返金を諦めずに行動を起こすことが大切です。
消費生活センター
マッチングアプリのサクラによる詐欺は消費生活センターに相談可能です。消費生活センターでは、マッチングアプリのサクラからの詐欺相談が多数寄せられています。
局番なしの「188」を利用して、消費者ホットラインへ相談してください。専門の相談員が第三者の立場で話を聞き、解決に向けたアドバイスをしてくれるでしょう。
消費生活センターと連携して消費者相談を受け付ける機関に、国民生活センターがあります。国民生活センターのサイトでは、マッチングアプリのサクラからの被害に関するFAQを掲載しています。連絡を躊躇してしまう方は、FAQを確認して解決例を知ると良いでしょう。
警察
警察もマッチングアプリのサクラによる詐欺に遭った際に頼れます。サクラによる詐欺は逮捕事例があります。
実際に、出会い系サイト運営者と雇われたサクラが、男性会員から現金を詐取した容疑で逮捕されています。マッチングアプリ運営者だけでなく荷担したサクラも逮捕されていることは、警察が悪質性を重く受け止めている結果でしょう。
警察では被害に遭った方に「被害相談窓口」を設けています。
「#9110」は緊急性が低い場合に利用できるため、一人で悩まずに相談してください。
弁護士
マッチングアプリのサクラによる詐欺の相談先の一つとして、弁護士もおすすめです。弁護士は、被害金額に関係なく詐欺事案を取り扱います。相談することで精神的な負担も軽減できるでしょう。
警察に相談して犯人が逮捕されたとしても、騙し取られたお金を取り戻せるとは限りません。弁護士であれば有利な立場でマッチングアプリ運営者やサクラと交渉をし、返金請求できます。裁判に発展した際は、必要に応じて代理人となることも可能です。
マッチングアプリ内でのサクラとのやり取りを証拠としてスクリーンショットで保存すれば、弁護士から適格なアドバイスをもらえます。
被害に遭ったと感じた際は、早急に弁護士に連絡しましょう。
マッチングアプリのサクラによる詐欺は当事務所へ
マッチングアプリに潜むサクラから詐欺に遭った際は当事務所へご連絡ください。ご相談者様に寄り添って話を聞き、解決策を見つけ出します。
サクラと連絡できなくなった場合でも諦める必要はありません。詐欺事例対応の実績がある当事務所が真摯にサポートします。
マッチングアプリのサクラによる詐欺被害は、ぜひ一度当事務所の無料相談をご利用ください。