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FX詐欺で泣き寝入りしない対処法7選!返金回収で必要なこと

FX詐欺に遭った際の対処法をご存じでしょうか。

資産形成が注目される一方でFX詐欺が多発しています。被害を受け泣き寝入りしないためには迅速な対応をとることが鍵です。

速やかに行動できるよう、FX詐欺に遭った際の対処法と返金回収に必要なことを説明します。

 

FX詐欺で泣き寝入りしない対処法7選

FX詐欺で泣き寝入りしない対処法7選

FX詐欺で泣き寝入りしないための対処法は、以下の7つです。

  1. クーリングオフ制度を活用する
  2. 詐欺師と返金交渉する
  3. 振り込め詐欺救済法の救済を受ける
  4. 国民生活センターに相談する
  5. 警察の相談ホットラインに電話する
  6. FX詐欺に強い弁護士に相談する
  7. 訴訟を起こして返金請求する

対処法を確認して詐欺被害へ迅速に対応しましょう。困った場合のためにいくつかの相談先も紹介します。

 

クーリングオフ制度を活用する

FX詐欺に遭った場合に泣き寝入りしないための対処法の一つは、クーリングオフ制度の活用です。

クーリングオフは、一定期間内であれば条件にかかわらず契約を解除できる制度です。期間内に申請した場合は返金が期待できます。クーリングオフを活用できる期間は、マルチ商法やモニター商法は契約から20日間、電話勧誘や訪問販売はさらに短く8日間です。

クーリングオフは書類での手続きが可能です。相談窓口として消費生活センターがあります。クーリングオフ制度が適用可能かや手続きの方法などについて助言をもらえるため、活用してください。

 

詐欺師と返金交渉する

詐欺師と返金交渉することはFX詐欺被害の泣き寝入りを防ぐ対処法の一つです。

返金交渉の手段として内容証明郵便が挙げられます。内容証明郵便とは、以下のような内容の証明が可能な日本郵便のサービスです。

  • 送付日時
  • 送り手
  • 受け手
  • 文書の内容

郵便は3通用意し、1通は郵便局で保管されるため紛失の心配がありません。

内容証明郵便は証拠価値が高いことから訴訟を避けるべく、詐欺師は返金に応じる可能性があります。

内容証明郵便を作成する際は、証拠となりうる内容を誤りなく記述することが重要です。内容については自己判断せず、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

 

国民生活センターに相談する

FX詐欺で泣き寝入りしないための対処法は国民生活センターの活用です。

国民生活センターとは、地域の消費生活センターと連携し、専門の相談員が消費に関する問題へ公正な立場から対応する機関です。

相談窓口として消費者ホットライン(188)が設けられており、電話した地域の管轄にあたる消費生活センターを案内してくれます。
消費者ホットラインは、休日や時間外など消費生活センターの窓口が開いていない場合でも、国民生活センターへつながるため相談が可能です。

FX詐欺被害に遭った場合は迅速な対応が大切なため、気になることがあれば早めに相談すると良いでしょう。

 

振り込め詐欺救済法の救済を受ける

FX詐欺の被害を受けた場合の対処法として、振り込め詐欺救済法の救済を受けると泣き寝入りを防げます。

振り込め詐欺救済法は、詐欺に利用された口座を凍結し、残高に応じた返金を受けられる制度です。口座に残高がない場合は返金を期待できないため、詐欺師が出金する前に手続きすることが重要です。残高が1,000円未満の場合は振り込め詐欺救済法の利用はできません。

FX詐欺に気付いた際は早急に金融機関へ連絡しましょう。

振り込め詐欺救済法の手続きに必要な書類は、以下のとおりです。

  • 申請書
  • 本人確認書類
  • 振込を確認できる書類

手続きには時間がかかるため早めの対応が重要です。金融機関に連絡し、指示に従って手続きを行なってください。

 

警察の相談ホットラインに電話する

FX詐欺で泣き寝入りしないための対処法として、警察の相談ホットライン(♯9110)に電話することが挙げられます。

警察の相談ホットラインでは、専門的な知識を持った相談員の助言と適切な専門機関への案内を受けられます。受付時間は平日の午前8時30分から午後5時15分までです。受付時間外でも当直や音声案内にて対応しているため利用すると良いでしょう。

警察の相談ホットラインは詐欺かもしれないと疑う段階から相談が可能です。

警察の相談ホットラインで被害届や告訴状の提出についても助言が受けられます。詐欺師の捜査や逮捕をしてもらいたい場合は相談してみましょう。

 

FX詐欺に強い弁護士に相談する

FX詐欺に強い弁護士に相談することは泣き寝入りを回避する有力な対処法です。弁護士に相談することで専門的な知識からアドバイスを得られ、被害金が返還される可能性が高まります。

被害を受けると精神的なダメージが大きいため疲弊します。難しい返金請求や訴訟の手続きを任せられる点も弁護士へ相談するメリットの一つです。

FX詐欺に強い事務所を選ぶために、以下の3点をホームページで確認しましょう。

  • FX詐欺事件に軸足を置く事務所か
  • FX詐欺事件の対応経験があるか
  • FX詐欺事件の解決実績があるか

契約前に無料相談を行なっている弁護士事務所もあります。返還請求の可能なケースであるかや、費用の見積もりなどについて確認することをおすすめします。

 

訴訟を起こして返金請求する

訴訟を起こして返金請求することは、FX詐欺で泣き寝入りしないための対処法の一つです。法律に基づいて返金請求を行えます。

訴訟には刑事訴訟と民事訴訟があります。刑事訴訟の目的は犯罪であるかを問うことであり、直接詐欺師へ返金を求めることはできません。返金請求を行う場合は民事訴訟を起こします。

被害額が140万円を超える場合は地方裁判所で、140万円以下であれば簡易裁判所で訴訟します。60万円以下の場合は少額訴訟が可能です。少額訴訟は手続きが簡易であるため迅速な解決が期待できます。

訴訟は自身でも行えますが、専門的な知識や経験が必要です。弁護士に依頼することで損害金が戻ってくる可能性が高まります。

 

FX詐欺の返金回収で必要なこと

FX詐欺の返金回収で必要なこと

FX詐欺の返金回収で必要なことは、以下の4つです。

  1. 詐欺師の個人情報を収集する
  2. FX詐欺の被害内容を整理しておく
  3. 時系列に被害状況をまとめる
  4. 被害から時間が経過していないか確認する

FX詐欺によって泣き寝入りしないためには、返金回収に向けて適切な準備をすることが必要です。返金回収で必要な4つのことを参考にし、早期解決を目指しましょう。

 

詐欺師の個人情報を収集する

FX詐欺で泣き寝入りしないために必要なことは、詐欺師の個人情報を収集することです。

控えておくべき詐欺師の情報として、以下の4つが挙げられます。

  • 氏名
  • 住所
  • 連絡先
  • 預金口座

返金請求には氏名や住所などの詐欺師の身元を証明できる情報が重要です。詐欺に使用されたサイトや名刺は詐欺師を特定する情報が残されている可能性があるため、保存しておきましょう。

詐欺師は証拠を残さないように行動しているため、身元の特定ができず、逃げられ泣き寝入りとなるケースがあります。FX詐欺に気付いた際は返金回収に向けて速やかに情報収集を始めてください。詐欺師の情報を把握できれば逃亡を防げる可能性があります。

 

FX詐欺の被害内容を整理しておく

FX詐欺の被害内容を整理しておくことは泣き寝入りしないための対策の一つです。

被害内容の証明として、以下の書類や情報を整理しましょう。

  • 投資を持ちかけられた際の説明書
  • 契約書
  • 詐欺師との連絡内容
  • 金融機関への振込明細表

ほかにも被害内容の証拠に該当するものがあるため、一人で悩むよりも相談先に確認することをおすすめします。

詐欺に使われたサイトは詐欺師が証拠になることを恐れて削除する可能性があります。詐欺に気付いた際はサイトの内容をスクリーンショットで残しましょう。

警察は証拠がなければ動けません。被害内容を整理しておくことで証拠が明確になり、刑事告訴が可能となる場合があります。確かな証拠は訴訟でも有利に働きます。

 

時系列に被害状況をまとめる

FX詐欺被害の状況を時系列にまとめることは泣き寝入りを防ぐために必要なことです。時系列にまとめることで相談したい内容が明確になり、時間を有効に使えます。相談を受ける側にとっても問題点を明らかにしやすいといえます。

被害状況をまとめるためにメモを活用しましょう。時系列にまとめるポイントは、以下の6点を意識することです。

  • いつ
  • どこで
  • 誰が
  • 何を
  • なぜ
  • どのように

事実のみを箇条書きで記載するとシンプルで明瞭なメモになります。時間が経つごとに記憶が薄れるため、詐欺に気付いた時点でメモを作成し始めることが大切です。

時系列に被害状況をまとめる過程で重要な証拠に気付くこともあります。

 

被害から時間が経過していないか確認する

返金回収する際はFX詐欺被害から時間が経過していないか確認しましょう。投資詐欺には民事・刑事上でそれぞれ異なる時効が存在します。

民事事件として損害賠償を請求する場合の時効は、詐欺の加害者と事件を知った時点から3年間と定められています。刑事事件としての時効は詐欺行為が終了してから7年間です。

FX詐欺で泣き寝入りしないための対処法として紹介したクーリングオフにも、定められた期間があります。振り込め詐欺救済法は、詐欺師が口座から出金する前に手続きが必要です。

FX詐欺に気付いた際は時間が経過していないか確認し、迅速に対応することが求められます。

FX詐欺で泣き寝入りしないための方法や相談先については、以下の記事でも詳しく解説しています。

本記事とあわせて、ぜひご覧ください。

FX詐欺で泣き寝入りが多い理由は?返金のために取るべき手段と相談先

 

FX詐欺の被害に遭って注意すること

FX詐欺の被害に遭って注意すること

FX詐欺被害後は二次被害に注意しましょう。

二次被害とは、詐欺で損失したお金を取り戻そうとして、さらにお金を騙し取られるケースのことです。FX詐欺による損害を取り戻そうとしたことで、再度被害を受け泣き寝入りすることになる可能性があります。

弁護士を名乗り、着手金を支払わせたあとに連絡が取れなくなるケースが報告されています。信頼できる弁護士であるか見極めることが重要です。

詐欺に遭った際は騙されたことに悔しさを感じるでしょう。被害を認めたくないと思いますが、解決のためには受け入れることが重要です。泣き寝入りしないよう落ち着いて相談先を探しましょう。

 

FX詐欺で泣き寝入りする前に当事務所へ相談を

FX詐欺で泣き寝入りする前に当事務所へ相談を

FX詐欺被害に気付いた際は泣き寝入りする前に当事務所へご相談ください。当事務所は経験豊富で信頼のおける弁護士が在籍しています。FX詐欺を熟知した弁護士が被害を早期解決へ導くでしょう。

相談は電話・メール・LINEにて受け付けています。守秘義務を徹底しているため安心してご連絡ください。

無料相談も実施しています。ご納得いただいて着手するまでは何度でもご相談可能です。詐欺被害回復のためには迅速な対応が重要です。ぜひ一度お気軽にご相談ください。