有名人を騙った投資詐欺が急増！SNSでの手口と騙された際の対処
有名人の名前に惹かれて投資詐欺に遭ってしまった場合、どこへ相談すれば良いか迷うのではないでしょうか。被害回復を目指すために適切な相談窓口を選ぶことが大切です。
本記事では、有名人の名前を使った詐欺の手口や、投資詐欺に遭った場合の対処法を紹介します。
有名人を巻き込んだ投資詐欺被害が急増
有名人を巻き込んだ投資詐欺が急増しており注意が必要です。
- 有名人が投資詐欺の被害に遭い金銭を失う
- 有名人の名前を投資詐欺の宣伝に使われる
実際に投資詐欺の被害に遭った有名人は多く、30億円以上のお金を騙し取られている方もいます。
投資詐欺の宣伝に有名人の名前が使われるのは、一般人の興味を惹きやすく、ネームバリューを利用して投資に価値があるように見せられるためです。
有名人を巻き込んだ投資詐欺の手口を知り、被害を防ぎましょう。
有名人を利用した投資詐欺の手口
有名人の名前を使った投資詐欺には、次のような手口があります。
- SNSで有名人になりすます
- 有名人が勧めていると嘘の宣伝をする
- 有名人の顔写真や動画を悪用する
有名人の名前や動画を使って広告の権威性を高めたり、興味を惹いたりする悪質な方法です。投資広告を安易にクリックせず、怪しいサイトは閲覧を中断することで投資詐欺から身を守りましょう。
SNSで有名人になりすます
有名人の名前を使った投資詐欺のなかでも、増えている手口がSNSでのなりすましです。詐欺師は、アカウントを乗っ取ったり偽のアカウントを作ったりして有名人になりすまします。
次のような有名人が投資詐欺でなりすましの被害に遭っています。
- 前澤友作さん（起業家）
- 森永卓郎さん（経済ジャーナリスト）
- 荻原博子さん（経済ジャーナリスト）
投資家として有名であったり、経済に関する発信をしていたりする方ばかりです。有名人のネームバリューを利用し、「この人たちが勧めるのであれば」と思わせることが目的でしょう。
いずれの方も本人が投資との関連を否定しており、被害に遭った場合は即座に通報するように呼びかけています。
有名人が勧めていると嘘の宣伝をする
投資詐欺には「有名人が推奨している」という宣伝文句で投資を促す手口もあります。ほかのメディアで使用された写真や動画で偽の宣伝広告を作り、言葉巧みに投資を勧めるケースです。
お笑い芸人でYouTuberの中田敦彦さんや投資家の与沢翼さんが、自身の動画を切り取られ詐欺の投資商品を勧める広告を作られたと被害を訴えています。
「有名人が実際に取引の相談に乗ってくれる」と誘われて連絡を取ると、全く関係のない人から詐欺まがいの投資商品を勧められるケースもあるようです。
有名人が掲載された広告から別サイトへ誘導される場合は、投資詐欺の可能性があります。有名人の名前を無断で使用した偽広告かもしれません。
有名人の顔写真や動画を悪用する
投資詐欺では、広告に有名人の顔写真や動画を悪用する手口も見られます。
SNSに好きなアイドルのライブ動画や芸能人の写真が投稿されていれば、つい見てしまうでしょう。余計なバナーをクリックしてしまい、投資詐欺のサイトに誘導される危険があります。
投稿にコメントを書いた人へメッセージを送信し、個人情報を聞いたり、別のサイトに誘導したりして投資詐欺の話を持ちかける可能性もあります。
有名人の写真や動画に突然投資の広告が表示された場合は、詐欺の可能性があるため視聴を中断してください。
以下の記事では、投資詐欺の有名な手口を紹介しています。
事前に手口を知っておくことで、投資詐欺被害を未然に防ぐことにも繋がります。
ぜひ本記事とあわせてご覧ください。
有名人を騙った投資詐欺から身を守る方法
有名人を装った投資詐欺から身を守るためには、次の点に注意しましょう。
- 公式認定のアカウントか確認する
- 公的機関から登録業者・投資詐欺情報を得る
- 「楽に稼げる」という言葉を鵜呑みにしない
特に簡単に情報が手に入るSNSやインターネットを利用する際は、3つの注意点を意識してください。インターネット上の甘言を安易に信じず、信頼できる情報を集めて判断することが大切です。
公式認定のアカウントか確認する
有名人がSNSで投資を勧めている場合は、アカウントが公式認定されたものであるかを確認すると投資詐欺の被害を防げます。
多くのSNSにおいて、有名人の公式アカウントにはチェックマークや「認証バッジ」と呼ばれる本人を証明するマークが付いています。
まずは認証マークが付いているかを確認しましょう。ただし、X（旧Twitter）は認証バッジ制度が頻繁に変わっているため注意が必要です。
投資を勧めてくる時点で公式アカウントとは考えにくいといえますが、有名人の発信が公式のものであるか確認することが大切です。
公的機関から登録業者・投資詐欺情報を得る
有名人の名前が使われている広告が投資詐欺か見極めるために、公的機関から情報収集しましょう。
確実な方法は、投資を扱っている業者が金融庁に登録しているかを確認することです。日本で金融商品を取引するためには、金融庁の登録を受ける必要があります。無登録業者は投資者の安全を保護できると認定されておらず、トラブルが起こる可能性があります。
登録業者は金融庁の公式サイトから確認が可能です。
金融庁や警察庁の公式サイトでは、今までに起きた投資詐欺事件を公表し注意喚起しています。過去の投資詐欺事件について知っておくことは自身の身を守ることに繋がります。
「楽に稼げる」という言葉を鵜呑みにしない
有名人を装った投資詐欺から財産を守るためには、「楽に稼げる」といった甘い言葉を安易に信じてはいけません。
インターネット上には、誤った投資のノウハウや「絶対に儲かる」といった発信をしてお金儲けを考える投稿が多数あり、つい信じたくなってしまいます。権威性のある有名人の発信の可能性があればなおさらです。
100％利益の出る投資はありません。「絶対に儲かる」という儲け話は詐欺だという意識が大切です。
有名人を装った投資詐欺への対処法
有名人を装った投資詐欺に遭ってしまった場合の対処法は、次の4つです。
- クーリングオフ制度を利用する
- 消費生活センターに相談する
- 警察へ通報する
- 弁護士へ相談する
適切な窓口に相談することで契約を解約できる可能性があります。機関によっては被害者自身では難しい返金要求の支援も可能です。相談は迅速に行いましょう。
クーリングオフ制度を利用する
有名人を装った投資詐欺は、クーリングオフ制度を利用して解約できる可能性があります。クーリングオフとは、一定の期間内であれば契約を解約できる制度です。
クーリングオフには条件があり、必ず解約できるとは限りません。訪問販売や電話勧誘では契約から8日間、マルチ商法であれば20日間と解約できる期間が定められています。ネットショッピングではクーリングオフを利用できません。
クーリングオフできるかどうかの判断は難しいため、利用したい場合は早めに行動し適切な相談窓口を活用すると良いでしょう。
消費生活センターに相談する
投資詐欺被害の相談窓口の一つに、消費生活センターがあります。
消費生活センターは日常生活で起こった消費全般に関するトラブルや苦情について相談できる機関です。全国800カ所に設置されており、専門の相談員からサポートやアドバイスを受けられます。
消費者ホットライン「188」に電話すると、最寄りの消費生活センターを紹介してくれます。クーリングオフ制度についても相談可能です。
消費生活センターは詐欺師との交渉を代行できないため、自ら行うかほかの相談機関を紹介してもらう必要があります。
参考：どうしよう？困ったときは、消費者ホットライン188番にご相談を！｜政府広報オンライン
警察へ通報する
投資詐欺に遭遇した場合は警察に相談して被害届を提出することも有効です。
警察に相談すると二次被害を防げる可能性があります。
投資詐欺では、被害者が新たな詐欺に巻き込まれるという二次被害がしばしば起こります。たとえば、被害者救済を装った新たな詐欺の被害に遭ったり、「ATMから返金する」と言われ新たに入金させたりするケースです。
警察に被害届を提出し捜査が進むと詐欺師が捕まるかもしれません。被害者の個人情報が保護されれば二次被害を防げるでしょう。
ただし、警察による捜査や逮捕は返金にはつながりません。被害金を回収するためには警察への相談だけでは不十分といえます。
弁護士へ相談する
有名人を騙る投資詐欺は弁護士にも相談できます。
弁護士へ相談するメリットは、次のように解決まで一連のサポートを受けられる点です。
- 詐欺師の銀行口座を凍結する
- 詐欺師に返金交渉する
- 訴訟を起こす
詐欺師の資金が枯渇してしまうと返金が叶わないことがあります。弁護士は早急に相手の銀行口座の凍結や返金請求の手続きを行えます。弁護士が被害者の代理として詐欺師と交渉することで、相手に対してプレッシャーを与えられるでしょう。
詐欺師とのやり取りや法的な書類の準備を自身で行うことは負担が大きいといえます。投資詐欺を解決し被害金回収の支援を受けたいのであれば、弁護士への相談を推奨します。
有名人を装う投資詐欺は当事務所へご相談を
有名人を装った投資詐欺に遭った場合は、二次被害を防ぐためにも当事務所へご相談ください。当事務所は、長年の投資詐欺救済の実績を活かして速やかな被害回復を目指します。
ご相談は24時間365日受け付けています。電話・メール・LINEから無料でご相談可能です。
投資詐欺に遭った際は、泣き寝入りせず迅速に行動することが解決への近道です。大切なお金を取り戻すために、ぜひ一度当事務所へご相談ください。